3年ぶりに地に足付けて。

うぉっほ〜い、来ちまったぜ四度目の藝大一次!!
まだスイングも固まっちゃいないが、こうなったら来た球打つしかないぜ!!
鉛筆持って、消し具持って、受験票持って……
今まで頼りにしていた秘密道具は置いてった。いざって時、頼っちゃうのが恐いし。
ガチンコ勝負、もうこれしかねーよなー。

ガラ悪長髪と、約束した。
「始まったらいきなり画面叩こうぜ〜。聞こえんのかなぁー。」なんて。
画面に乗せた描画材の調子を馴染ませるため、手で叩きこんだりすんだけど
始まってイキナリ叩いたら、速っ!って周りのヤツ等ビビんじゃない?
あらあら、余裕のお二人ね、って違ったんだろなぁ。
ビビってて、緊張して、どうしようも無かったんだろなぁ。
きっとお互いの悪い緊張を、テンションを持っていける良い緊張に転換させる
自然発生的な儀式だった、と今は思ってる。
ホントに叩いたんだけど、聞こえるわけないよな〜。国技館2階席の端と端じゃ。

席に着いた。カードほどの鏡が置いてある。これ描くのか?
出題発表、「自画像」。って、こんな小さな鏡で!?
いや、これまでさんざ自画像は描いてきた。大丈夫。
鉛筆でもマチエールで空間を表現しようとやってきた。どうする?
合格倍率40数倍。一次で4〜5倍、二次で10倍。
一次で4〜5倍、5人に一人は受かる。普通描いても5人は抜ける自信はある。
…よし、ここは通りに行く。見たまま描いて、デッサン力で切り抜ける。
ペースはいつも通り、一時間にいっかい一服。
一服しに行く。長髪居る。
一服しに行く。長髪来る。一緒に描いてるとペースも似てくるもんかねぇ〜。
一服しに行く。知らないヤツにガンくれられる。ムカつく。落ち着け。シカト。
鐘が鳴った、終わり。とにかく描きあげた。予備校に帰り、飲みに行く…

一次発表の日、藝大まで見に行った。番号…ある。よし、勝負出来る。
その足で予備校に帰ってみると、たくさんの仲間たちが廊下や階段で静かになってた。
みんな、落ちてた。ゾッとした………現実。
その年、うちの予備校の一次合格者は男二人、女二人。
男の一人はオレ、もう一人は長髪だった。

さぁ、まだ油の形も決まってないのに二次直前。そして運命の発表にドン。

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画像は2006「mail」(ギャラリーエス・東京)に展示した
「こん(毒)」
制作年2006、サイズ。
反省、反省!!前進あるのみですわ〜。
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by g-mawatari | 2001-01-01 00:02 | 美大受験
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