脱出、そして復帰。

体力的にもきつかったクリスタルグラスバイトだったけど、
オレが一番ツラかったのは、夜勤ってことだったな〜。
オレは夜型、なんて思ってたけど甘かった。週6日は20:00〜8:00でしょ。
日が暮れて仕事に行って、ガンガン体使って朝日と共に家路。
10:00に寝て18:00に起きてまた仕事。
ほんっと、日中に動きたくて、土曜の仕事終わり後はそんまま遊びに行ったなぁ。
体力一番だから、朝、母親にチャーハンフライパンいっぱい頼んどいて、
それ完食してから眠った。とにかく炭水化物だ〜なんて。
だって、12時間のうち、休憩合計で1時間しかないんだぜ。45分と15分。
後はひたすらグラスと格闘。作業ってのは、体に染み付いちまえば考えなくても
こなしていける。今までの自分を省みる時間は充分にあった。
色は自信がある。表情作り(絵肌・マチエール)も自信がある。
様々な描き方も試した………………………あと、何を試して無い?やってない?

……あ、モチーフを見て描いて無い。アトリエで描いた事がほとんどない。
いまさらです。絵を始めて2年、やっと気付いた初夏の工場。いや〜よかった。
気付けてよかった。人よりちょい時間はかかったけど、遅い・早いは問題外。
あとはそいつを実践出来るかじゃん。大切なのは。
オレは色やマチエールは自信がある。じゃ、そのマチエールで目の前の空間を
表現出来たらヤバいんじゃん!!短絡です。
まぁ、目標なんて分かりやすい方が向かいやすいから、いいんじゃない。
後は9月の2学期が始まるまで、ひたすら働いた。
序々に重要な機械を任されるようになった。最初は1個1000円とかの
グラスを作ってる14号機辺りだったけど、最終的には1個5万オーバーの
花瓶を作っている1号機辺りを担当してた。
どうせ歯車になって働くんなら、無くなっちゃ困る歯車になってやろうと思ってた。
でも、人に「うちのグラスは…」なんて話してたから、愛着も湧いてたんだろなぁ。

工場裏の電灯に、蝉がもがいててさ、放り投げてやってもジジジッて落ちちゃう。
そろそろ解放だなぁ、なんて感じてたね。もう、あと一週間って時。
工場長が来て、辞めないでくれないっか、って。すいません、無理です。
一日だけでも、来れる日があったら来てくれ。はい。(絶対来ねーよ。)

最後の朝、太陽が上がってくんのが嬉しくて嬉しくて。
体重7kgと引替えに、1240000円と方向性を手に入れた。
おっさん達が口々に応援してくれて、あきらめるな、頑張れって。
そしてリーダー各のホントに不明なおっさんが言った一言、
「2度とこんなとこ来ちゃいけねぇぞ…」って、やっぱ優しかったね、あの人たち。

そして半年(一年半?)ぶりの予備校復帰へカモン。

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画像は2006「mail」(ギャラリーエス・東京)に展示した
「りょう(虚像)」
制作年2006
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by g-mawatari | 2001-01-01 00:04 | 美大受験
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